長期金利3.115%、30年ぶり高水準 住宅ローンはすぐ上がる?
ひとことで
長期金利は3.115%と約30年ぶりの高水準。固定ローンの契約と借換時期を確認。
情報の確かさ:二重確認済み
結論
9月25日、日本の長期金利は一時3.115%へ上昇し、1996年8月以来の高水準となりました。すべての借入金利が今日上がるわけではありません。まず契約の見直し日を確認しましょう。
何が起きた?
新発10年国債の利回りは前日比0.040ポイント高い3.115%を付けました。
日銀は9月18日に政策金利を1.00%程度から1.25%程度へ引き上げ、24日から適用。財務省が9月に募集する個人向け国債は、変動10年が年1.95%、固定5年が2.24%。市場金利3.115%とは別物です。
なぜ今?
原油が1バレル100ドルを上回り、物価懸念が再燃。米10年国債利回りも一時約5.22%、2日間で約0.20ポイント上昇し、日本へ波及しました。
第三者の見方
Reutersは世界的な債券安を報道。一方、Nordeaの担当者は、値動きが経済状況以上に進み、金利が下がる余地もあるとみます。先行きは判断できません。
生活・仕事への影響
既存の固定金利ローンの返済額は変わりません。変動金利は短期金利や銀行の見直しルールで時期が違います。
3500万円を35年返済する試算では、金利が年2.00%から2.25%へ上がると、毎月返済は約11万5942円から約12万483円へ4541円増。手数料は別です。企業の借入1億円なら、0.25ポイント上昇で利息は年25万円増です。
過去の似た局面
長期金利は9月1日に3.00%、15日に3.025%へ上昇し、25日に3.115%となりました。ただし1996年とは住宅ローン商品や物価環境が違い、同じ結果になるとは限りません。
筆者の見方
第一は、高水準が続き、新規の固定ローンや社債へ波及する可能性です。第二は、原油や米金利が下がり、日本の金利も戻る可能性。第三は、預金や個人向け国債の受取金利が上がる可能性です。時期と幅は判断できません。
今日できること
- 住宅ローンの固定・変動、次の金利見直し日、返済額の変更条件を確認する。
- 企業は借入の満期を並べ、金利が0.25ポイント上がる試算をする。
- 預金や個人向け国債は金利だけでなく、期間と中途解約条件を確認する。
人に話すなら一言
長期金利3.115%は、ローンが一斉に上がる合図ではなく、契約の見直し日を確かめるニュースです。
明日以降に見るポイント3つ
- 米10年金利と原油:日本の長期金利を押し上げた外部要因だからです。
- 銀行の住宅ローン金利:市場金利が実際の商品へ届く時期を見るため。
- 預金・個人向け国債の金利:借り手だけでなく、貯蓄側への波及を確かめるため。
用語解説
- 長期金利(Long-term Interest Rate)=日本では主に新発10年国債の利回り。
- 国債(JGB:Japanese Government Bond)=国が資金を借りるために発行する債券。
- ベーシスポイント(bp:Basis Point)=0.01ポイント。25bpは0.25ポイント。
参照資料
一次情報
- 日本銀行「金融市場調節方針の変更について」PDF(2026年9月18日)
- 財務省「現在募集中の個人向け国債・新窓販国債」(2026年9月9日現在)
- 財務省「国債金利情報」(2026年9月25日確認)
補助報道
- Reuters「Stocks weather bond storm, oil retreats slightly」(2026年9月25日)
- FNNプライムオンライン「長期金利が一時3.115%に上昇」(2026年9月25日)
- Reuters「長期金利3.025%に上昇、30年ぶり高水準更新」(2026年9月15日)