日銀1.25%へ利上げ 住宅ローンと預金はいつ変わる?
ひとことで
日銀は政策金利を1.25%へ引き上げ。預金も変動ローンも、銀行の改定幅と適用日を確認。
情報の確かさ:二重確認済み
結論
日本銀行は9月18日、政策金利を1.00%程度から1.25%程度へ引き上げると決定。適用は9月24日です。預金や住宅ローンが同じ日に一律0.25ポイント上がるわけではありません。
何が起きた?
政策委員会は7対2で決定。Reutersによると31年ぶりの高水準で、6月の1.00%への利上げから約3カ月での追加利上げです。日銀当座預金への付利は1.25%、基礎貸付利率は1.50%になります。
同日発表の8月の全国消費者物価は、生鮮食品を除く指数が前年同月比1.7%上昇。7月の1.8%から0.1ポイント鈍化しました。生鮮食品とエネルギーを除く指数は1.9%上昇です。
なぜ今?
日銀は、円安、原油高、AI関連需要、企業の価格転嫁を理由に、2026年度後半の物価上昇率が2%を明確に上回ると予想。利上げ後も金融環境は緩和的だと判断しました。
第三者の見方
Reutersは、植田和男総裁が連続利上げなどを排除せず、次の時期は示さなかったと報道。発表後、ドルは一時1.2%上昇して157.84円となり、少なくとも直後は円安でした。
生活・仕事への影響
すぐに毎月返済額や預金利息が変わるとは限りません。預金金利や変動型住宅ローンへの反映は、各行の判断と見直し日で決まります。固定金利なら、固定期間中の金利は変わりません。
ローン残高3000万円に0.25ポイント全て反映されると、単純計算の利息は年7万5000円増。預金100万円なら税引き前で年2500円増です。実額は契約や銀行で異なります。企業も借入残高1億円なら年25万円増です。
過去の似た局面
日銀は6月にも0.75%程度から1.00%程度へ利上げしました。今回は約3カ月後ですが、次も同じ間隔になるとは判断できません。
筆者の見方
第一は、銀行が預金と変動ローンを順次見直す可能性です。時期には差があります。第二は、物価圧力が続き追加利上げとなる可能性。日程は未定です。第三は、景気や物価が弱まり利上げを止める可能性です。現時点では判断できません。
今日できること
- 住宅ローンの金利方式、基準金利、次回見直し日を確認する。
- 預金は銀行の正式な改定幅と適用日を見る。
- 企業は借入残高に0.25%を掛け、年間負担の目安を試算する。
人に話すなら一言
日銀は利上げしましたが、自分の負担と受取利息は銀行の改定通知で決まります。
明日以降に見るポイント3つ
- 銀行の金利発表:家計への実際の改定幅と日付が分かるため。
- 物価と賃金:次の利上げを支える持続性を見るため。
- 円相場と輸入価格:利上げ後も物価の入口が上がるか確かめるため。
用語解説
- 無担保コール翌日物金利(Overnight Call Rate)=銀行同士が担保なしで一晩資金を貸し借りする金利。
- 基調的な物価上昇率(Underlying Inflation)=一時的な要因を除いた、物価の持続的な上がり方。
- 変動金利(Floating Interest Rate)=市場金利などに応じ、契約中も見直される金利。
参照資料
一次情報
- 日本銀行「金融市場調節方針の変更について」PDF(2026年9月18日)
- 日本銀行「金融政策決定会合の決定内容」PDF(2026年9月18日)
- 総務省統計局「2026年8月分 消費者物価指数」PDF(2026年9月18日、対象は8月)
- 日本銀行「金融市場調節方針の変更について」PDF(2026年6月16日)